体外受精の移植前の過ごし方とやるべき2つのポイントを鍼灸師が紹介
今回は移植前の過ごし方についてお伝えします。
この様な質問を頂きました。
実は以前、体外受精の移植前にお灸をするといいですよ!
と言うような内容の動画をアップしました。
移植前の過ごし方について
その動画に対する質問なのですが・・・
先ずは今回のお話の元ネタの動画をご覧ください↓↓↓
はい!
見ていただいた前提でお話を進めます。
移植前のお灸について
結論から言うと移植の直前からお灸をおこなって意味あるか?
あります!
移植前に絶対にやってほしいことはこちら↓↓↓
動画を観れない環境の方は以下の文章をお読みください。
また移植後の過ごし方についてはこちらの記事を参考にしてください。
あと今体外受精ではなく人工授精のフェーズの方はこちらの記事をご覧ください。
はい!本題に戻ります。
移植と子宮の関係性
移植の10日前からお灸をしても意味があるのか?
なぜ意味があるのか詳しく解説します。
まずは子宮というものを想像してください。
他の内臓もそうですが子宮は何からできていると思いますか?
これは平滑筋という筋肉からできています。
これはあなたの手足についている筋肉と一緒です。
例えばあなたが100 M ダッシュをしようとします。
全速力でダッシュするのは何年ぶりですか?
もしも急に全速力でダッシュをしたらどうなるでしょうか?
おそらく足をくじいたり筋肉痛になったりします。
一方、日頃からトレーニングをしていて走り込みをしていたらどうでしょう?
足をくじかないし、筋肉痛にもならないと思います。
これは日頃から筋肉を鍛えておいたおかげです。
これは子宮という筋肉にも同じことが言えます。
日頃からの鍛錬と本番を迎える前のウォーミングアップが非常に大事ということです。
ウォーミングアップをすることによって体が温まっている、筋肉が温まっている状態だと本来持っているパフォーマンスを発揮することができるのです。
子宮も同様でお灸をすることによって温まっている状態だと血流もいいし筋肉も温かい状態で最善のパフォーマンスが発揮できるわけです。
移植を鍼灸で考える
もちろん、東洋医学的にもちゃんと意味があります。
帯脈という経絡が妊活には非常に重要になってきます。
今回お伝えするツボにお灸をすることによってこの帯脈のめぐりが良くなります。
帯脈のめぐりがよくなると子宮や卵巣への血流が増大することが期待できます。
それからもう一点とっても大事なことをお伝えします。
移植前に試してほしいことはこれ
今回のご相談では移植の10日前とのことですが移植前にすると良いことがあるので是非試してみてください。
凍結胚移植の場合、胚盤胞での移植が最も多いと思います。
もちろん分割胚での移植もありますがまずは最も多いケースの胚盤胞移植についてお伝えします。
胚盤胞移植をした場合、その受精卵が着床するまでに要する時間は割と短いです。
移植当日から翌日にかけてくらいで着床するパターンが多いと思ってください。
これは受精してから分割が進み着床する寸前の段階である胚盤胞を戻すことに由来します。
つまり通常の夫婦生活によるタイミング法であれば排卵してから着床するまでに約5日ほどかかるということになります。
なので体外受精の胚移植前に行うと良い事としておきゅうともう一つ!
それは・・・
移植を行う5日ほど前に夫婦生活をもってください。
夫婦生活に伴う、子宮の収縮や弛緩といった刺激が移植当日の体のコンディションに良い影響を与えます。
言ってみれば、 脳みそを騙すということです。
人間の体は非常に巧妙にできていますのであたかも排卵前に夫婦生活をもって、それによって受精卵が卵管を分割しながら通り、子宮に降りてきたのだと認識させることが大事になってきます。
この方法で多くの方が結果を得ていますので騙されたと思って是非試してみてくださいね。
移植当日の注意点
そして移植当日はなるべくゆったり過ごしてください。
お仕事お休みして移植に望む方もいるでしょう。
時間ができたからといって移植後にショッピングをしたり友達とあったりはせずに速やかにご自宅に帰ってください。
その人その人でご事情はあると思いますが、できれば半休で午後から仕事へ行くというパターンではなく、まるまる1日お休みして移植後は ゆっくりと過ごしてください。
この移植後の過ごし方に関しては別の記事に詳しくまとめてありますので是非移植前の段階で一度確認しておいてください。
今回の移植があなたにとって最後に移植になることを心からお祈りしています。
では。