人工授精の後に鍼灸がいいって本当?どのタイミングで受けるの?
妊活に鍼灸を取り入れていこうと思っているあなたへ。
この記事では人工授精後にどのタイミングで鍼灸を受けると良いのかについて紹介します。
また、これから人工授精へのステップアップを考えている人へAIH移行における疑問をマルっと解説しますね。
この記事のもくじ
人工授精後に鍼灸を受ける日
結論からいいます。
排卵後、4日目もしくは5日目のタイミングで鍼灸を受けるのがベストです。
理由はこの時期が人工授精の場合は着床期にあたるからです。
つまり人工授精をおこなった後、授精して授精卵が分割しながら子宮まで降りてきて内膜にくっつくまでにかかる日数がおおむね5日となります。
このタイミングで鍼灸を受けて帯脈(たいみゃく)という経絡(けいらく)の流れをよくすることが大切になります。
注意すべき点は人工授精した日から換算するのではなく、排卵した日からの換算で4日目もしくは5日目ですよ!
人工授精後に気をつける事とは
これよく質問を受けます。
- あまり動かない方がいいですか?
- 何を食べればいいですか?
- お腹を温めたほうがいいですか?
この様な疑問が生じるのはよく理解できます。
一つづつ見ていきましょう。
人工授精後は動かないほうがいい
全く気にしなくて大丈夫です。
流れ落ちないかと心配する声をよく耳にしますがその様なことはありませんのでご安心ください。
ただし、普段やらない運動を人工授精後に張り切って始めるのはNGです。
理由は血流の促進ではなくただの「疲労」につながる可能性が大きいからです。
人工授精後は普通に歩いても自転車乗っても大丈夫です。
そして普段からおこなっているスポーツならやってOKです。
あまり神経質にならず普段通りの動き方でいいですよ!
何を食べたら陽性になりますか
人工授精後から何かを摂取してもあまり変わりません。
ただし冷飲食はNGです。
アイスや冷蔵庫に入っていた飲み物、氷の入った飲み物は控えてください。
サラダやフルーツは適度にとる分には問題ありません。
妊活の食事で最も大事なこと
食事で大事なのは人工授精前からしっかりとタンパク質を取っておくこと。
アメリカの米国産科婦人科学会(ACOG)ではタンパク質の摂取量が多いグループの胚盤胞形成率が明らかに高いとの報告がなされています。
もう少し深堀すると、この報告はACOGの年次総会で発表されました。
デラウェア生殖医学研究所(DIRM)でJeffrey B. Russell博士が1年11か月の期間に120名を対象におこなった試験です。
たんぱく質の量が食事全体の三割以上、糖質の割合が四割以下だと良いと結論づけています。
お腹を温めたほうがいいの
お腹は温めたほうがいいですがもっと的確な表現をすると・・・
お腹は冷やさないようにしてください。
積極的にカイロなどで温める必要はありません。
ただし、覆う枚数を増やして腹部周りを冷やさないようにしてください。
腹巻もいいですね。
例えば陽性反応が出た後、HCGの上昇が遅い人はことさらお腹周りを温めるといい傾向にあります。
次にこれから人工授精にタイミング法からステップアップを考えている人向けの情報を公開します。
人工授精前の疑問に答えます
これから人工授精(AIH)に移行していこうかと悩んでいる方にとってはとっても不安なことと思います。
また何度か人工授精(AIH)を試している方においては少ない回数で成功するためにはどうすれば良いのか?
そのヒントがこの記事の中に見つかれば幸いです。
まずはこちらの動画をご覧ください。
動画の内容を要約しますね。
トピックとしてはこの6個
- 人工授精(AIH)をした方が良い人とは?
- 人工授精(AIH)で妊娠する確率は?
- 人工授精(AIH)は排卵前?排卵後?
- 採精前は禁欲したほうがいい?
- 自宅採精した場合の運び方は?
- 人工授精(AIH)の成功率を上げるために出来る事は?
一つづつ詳しく見ていきましょう。
人工授精(AIH)をした方が良い人とは?
人工授精をした方がいい夫婦。
人工授精(AIH)へステップアップした方が良い人。
それは…
- タイミング法でなかなか結果が得られなかった方
- 男性不妊の因子がある方
- フーナーテストで結果がおもわしくなかった方
- 頸管粘液に問題がある方
- 抗精子抗体がある方
などが挙げられます。
人工授精(AIH)で妊娠する確率は?
人工授精(AIH)は1回での妊娠率はそれほど高くありません。
大体10%前後と言うのが一般的です。
不妊専門クリニックでは4回から5回ほど試みてみて、結果が得られなかった場合は体外授精へとステップアップして行くことを勧めるところが多いです。
一般的には6回から8回位で20%~30%位の成功率だと言われています。
人工授精(AIH)のタイミングは排卵前?
小田原の周りにも人工授精(AIH)ができる不妊専門クリニックはいくつかあります。
それぞれの不妊専門クリニックによって人工授精(AIH)のやりやり方が異なります。
精子の寿命は約2日~3日。
卵子の寿命は約1日と言われています。
ですから一般的に排卵前や排卵直前に人工授精(AIH)を行う不妊専門クリニックが多いです。
しかし排卵後であったとしてもタイミングが合えば人工授精(AIH)を行う不妊専門クリニックもあります。
また人工授精(AIH)を行うにあたってその指標を基礎体温表と超音波に求めているところもあれば、基礎体温表は一切見ずに血液検査でのホルモン値を指標としているところもあります。
排卵誘発剤を使って人工授精(AIH)に臨む場合もクロミッドやHCGの使い方は不妊専門クリニックによって違います。
ですから何回か人工授精(AIH)を試みたが結果が得られなかった場合は不妊専門クリニックを変えてみるのも1つの手だと思います。
採精前は禁欲したほうがいいのか?
以前は採精前に禁欲した方が良いというのが通説でした。
しかし現在、あまり禁欲する事は良くないと言われています。
アメリカで行われた実験では二日以下禁欲したグループと三日~五日禁欲したグループと六日以上禁欲したグループでどのグループが1番人工授精(AIH)の成功率が高かったかと言う統計を取りました。
母数は300組以上のカップルなので統計として信頼がおけると思います。
結果は二日以下禁欲したグループが最も人工授精(AIH)での成功率が高かったのです。
人工授精(AIH)で成功するカギは精子の濃度と量がとても大切な要素の一つになります。
ですから二日以下禁欲したグループで1番妊娠率が高かったということを念頭に置いて各個人での状況を鑑みて調整するのが良いでしょう。
自宅採精した場合、不妊専門クリニックまでどう運ぶか?
当店の患者さんでも不妊専門クリニックより自宅で採精される方の方が割合的に多いです。
その場合どのような方法で採精したものを病院まで運ぶか?
この辺は不妊専門クリニックによって方法や指導が様々です。
タオルとアルミホイルで包んで持ってきてくれと言う病院。
下着に挟んで人肌に温めた状態で持ってきてくれと言う病院。
2時間以内に持ってきてくれと言う病院。
5時間までなら大丈夫だと言う病院。
病院によって様々です。
アメリカの統計では36度~37度で最も活発に動く精子を人肌で運ぶより、20度~25度の温度を保ち運んだ方が人工授精(AIH)での成功率が高いといった統計があります。
しかしこの辺は季節や気温も関係してきますので不妊専門クリニックでの指導を遵守される方が良いかと思います。
ここでは様々な方法があると言うことを認識しておいてください。
人工授精(AIH)の後成功率を上げるために自分で出来る事は?
人工授精でできることとは?
よく人工授精(AIH)の後安静にしたほうがいいですか?と問われることがあります。
気持ちはよくわかりますが安静にしなきゃいけないと言う事はありません。
普段通りの日常生活を送って問題ありません。
しかしあまり激しい運動や睡眠不足、体が冷えるような事は良くありません。
ですから、体温より低いものは口にしない、睡眠時間をしっかりとる、そしてストレスがかからないように穏やかな気持ちで過ごしてあげて下さい。
また当店では人工授精(AIH)の当日と着床日付近である5日目~7日目の二回の鍼灸治療を推奨しています。鍼灸治療と合わせて毎日、自宅でお灸することが人工授精(AIH)での成功率を上げる一助となるでしょう。
人工授精後におすすめなお灸のツボとやり方
こちらの動画をご覧ください↓↓
また、あなたが小田原近郊にお住まいでしたらよしかい鍼灸院に一度ご相談ください。
当店の妊活鍼灸に関する記事はこちら
まとめ
人工授精の後に鍼灸はおすすめ。
いつ受けるかは排卵後五日目。
採精や病院までの運び方は諸説あり。
大事なのは人工授精前の食生活。
HCGの上りが悪い場合は腹部周りを温める。
まとめるとこんな感じです。
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