LHサージと排卵のずれについて解説 | 排卵検査薬でタイミングを上手にとる方法
この記事では排卵検査薬の使い方と仕組み、LHサージについて妊活初心者さんでもわかる様に書いてあります。
また実際にクライアントさんから頂いた疑問についてまとめてありますので参考にどうぞ。
・LHサージと排卵のずれ
・排卵日に検査薬ってどう
この三つのトピックがよく読まれています。
もくじから該当箇所へ飛べます!
尚、広告(ステマ)は含みません(笑)
因みに私のクライアントさんの多くは
- ラッキーテスト
- ドゥーテスト
を使用していました。参考までに!
この記事の前半では排卵とLHサージの仕組みについてわかりやすく解説します。
後半はクライアントさんから頂いた質問と私の回答を載せました。
きっとあなたの疑問も解決するかと!(^^)!
【もくじ】より質問を探してください。クリックで該当箇所まで飛べます。
では最初に網羅的にまとめた動画をどうぞ。
この記事のもくじ
排卵を知る方法は4つ
予測する方法は大まかに4つあります。
一つは基礎体温をつけること 。
二つ目に尿検査による排卵チェック。
三つ目は体の変化、おりものの状態や身体のハリなど。
四つ目は病院でのエコーによる卵胞細胞の大きさのチェック。
最初の三つは自分で調べることができます。
なので、妊活を始めたばかりで病院へ行っていない夫婦にも有効です。
で、大事なのは二つ以上のツールを使う事です!
複合で予測してください。
というのも本当に正確な排卵は予測が難しいからです。
排卵してから
「ああこのタイミングだったんだなぁ」
と認識できるケースが正直多いのです。
どの指標もドンピシャじゃないので・・・
複合で!!!
おそらく、この日が一番可能性が高いだろうなぁという日を割り出してください。
次に各ツールの特徴を解説します。
排卵日を知るツールの特徴を紹介
それぞれ予測するツールのメリットデメリットを深掘りしてみていきましょう。
特徴を知って、どのツールを使って排卵を予測するべきかを判断してください。
基礎体温表で排卵日を探る
まず基礎体温は指標の中でも最も正確性が低いと思ってください。
基礎体温は非常にデリケートなものです。
例えば前日と今日で布団をかけていたか否かだけでも体温が変わってきます。
一般的には排卵後から体温が上がると言われています。
ただ個人差があります。
体温がガクッと下がる前日に排卵する人、 下がってから2~3日して 排卵する人、様々です。
なので基礎体温表の活用方法としては毎週期つけることによって自分自身のバイオリズムの傾向をつかみ、だいたい私は何日目ぐらいに排卵だなという予測ができるようになるということです。
※基礎体温は「通知表」です!色々なことがわかるので私はつけることをお勧めいたします。
排卵検査薬で探る
はい!この記事のメインです!(^^)!
排卵検査薬に関する疑問を網羅的に解説します。
そもそも排卵検査薬は何に反応して陽性反応が出るかご存じですか?
尿中のLH(黄体形成ホルモン)に反応しています。
LHが急激に高まる事をLHサージと呼びます。
LHサージと排卵のずれ
LH サージは脳から卵巣に送られる
排卵してくださいね!!
という命令です。
排卵する直前に黄体化ホルモン(LH)というホルモンが短時間に多く分泌されます。
これを LH サージと呼びます。
一般的には LH サージが開始されてから36時間以内に排卵が行われると言われています。
つまり・・・
LHサージの1日後~2日後に排卵するわけです。
LHサージ=排卵検査薬陽性反応
ですが・・・
LHサージ=即排卵ではありません。
LHサージのピークから排卵までは時間差あり!
LHサージの時間はどれくらい
LH サージ自体は約1日あります。
ただし・・・
急激に分泌が高まる時間は8時間とも14時間とも言われています。
尿検査で LH サージを認識できるのは・・・
急激に分泌が 高まる短い間に反応するように設計されています。
というか高い LH 値に反応するような試薬です。
なので排卵日を予測するために排卵前から排卵チェッカーも使うんですが、これを一日一回しか使用しないでいると LH サージの急激に分泌するタイミングを見逃す可能性があります。
急激に分泌するのがグラフの薄い紫から濃い紫の部分です。
この LH サージのピークの時間が約8時間から14時間と言われています。
LHサージのピークは8~14時間続く
次にグラフの縦の指標について解説!
排卵検査薬の正確性とは
グラフと縦軸をご覧ください。
これは LH のレベルです。
つまりどれぐらい分泌しているかという濃度みたいなものを表しています。
図では25のレベルで黄色い線があります。
つまり「25」を超えると反応する検査薬です。
これは排卵チェッカーによって異なるのですが…
感度の良い排卵チェッカーであれば20とかで反応し始めます。
なのでどこの製品を使うのかも持続していくポイントになりますね。
排卵検査薬の正確性と値段を鑑みながら色々精査してく必要がありです。
排卵検査薬の効果的な使い方
上段で値段の事を書いた理由ですが・・・
ランニングコストがけっこうかかるからです。
多くの人が1日に一回しか使わない!
と言う、もったいない状況です。
結論から言うと・・・
1日に3回使ってほしいのです。
排卵検査薬は何時間おきに使うべきか
1日に3回の具体的な使い方と時間帯について。
まずは理由を解説します。
この図を見ながら説明しますね↓↓↓
例えばこういうパターンがあります。
月曜日の朝7時に検査をすると LH のレベルが赤の矢印付近だったとしましょう。
ちょっと反応してるけどまだだなぁという風に思ったとします。
しかしこの後、午前10から午後にかけてぐぐっと LH の分泌量が増えてくるわけです。
LHサージはピークの時間が8時間から14時間
例えば 月曜のAM10時から LH サージのピークが始まった場合
月曜から火曜に日付が変わるころには・・・
LH サージの時間帯は終わっているわけです。
もしもそのことに気づかずに翌日の火曜日また朝の7時に排卵検査を使うと・・・
今日も陽性にならない。
そんな風に誤解をしてしまい、排卵のタイミングを把握することなく排卵を迎えてしまっているかもしれません。
貴重な排卵のタイミングを逃したらもったいないですよね!
なので・・・
8~14時間を見逃さないために
朝起きたら一回、お昼に一回、夜寝る前に一回と6時間おきくらいに検査薬を使いましょう。
これで見逃す確率はほぼなくなります。
排卵検査薬はいつから使う
排卵検査薬の使用開始日は月経周期によって異なります。
排卵が起こるであろう日の3~4日前から使用を開始してください。
とは言え月経周期が短かったり長かったりする場合は先ずは月経周期を整える施策をおこなうべきかと思います。
実際、多くの妊活をサポートしていると月経周期が28日前後に整ってくると結果が出る印象です。
多のう胞性卵巣症候群、PCOSは排卵検査薬が参考にならない
多嚢胞性卵巣症候群の場合 は排卵検査薬が参考にならない場合もありです。
LH が高値を示す、長期間にわたり分泌している場合があるので偽陽性となってしまいます。
なので多嚢胞性卵巣症候群の場合は LH サージを指標とすることが難しいです。
多嚢胞性卵巣症候群のことに関しては別動画で詳しく解説していますので概要欄にリンクよりご覧ください。
卵胞細胞の大きさから予測する
排卵検査薬が参考にならない場合・・・
病院のエコーによる卵胞細胞の大きさから排卵の時期を予測する方法があります。
基本的には卵胞細胞が20 mm ~24 mm で排卵されると言われています。
ただこの卵胞細胞の大きくなる速度は均等ではないので急に大きくなる場合も、なかなか大きくならない場合もあります。
これはその人その人の個人差があるという意味でもありますし同じ A さんだとしてもその周期によって発育の速度が変わってきたりもします。なのでお医者さんにいついつが排卵だからこの日にタイミングとってねと言われても、ずれている場合もありますので注意が必要です。
排卵日を予測する際のポイント
なので複合的に
- 基礎体温をつけたり
- 排卵チェッカーを使ったり
- 体の変化や織物の状態
- 病院でエコーだったり
これらで判断していきます。
複合して排卵日を予測してタイミングをとるということが非常に重要になってくるわけです。
排卵検査薬とタイミングの取り方
LH サージが始まって36時間以内に排卵です。
排卵チェッカーが少しでも陽性を示したならばもうタイミングをとっていて大丈夫です。
精子は3日~5日生きていると言われています。
排卵チェッカーで陽性が出たその日からタイミングを取ってください。
妊娠率の上がるタイミングの取り方はこちら↓↓↓
排卵のタイミングが妊活には重要
タイミング法で最も重要なこと。
それは排卵日を正確に予想することです。
なぜタイミング法で結果を出すために排卵日を知ることが大事なのか?
それは卵子が受精可能な時間が非常に短いということに理由があります。
以前は卵子は排卵されてから24時間寿命があると言われていました。
しかし最近の研究では受精可能な時間は5~6時間とも12時間とも言われています。
なので、排卵のタイミングを正確に予測してタイミングをとることが重要になってきます。
アプリによる排卵日予測
初診の患者さんでよくあるパターンがスマホに入れているアプリに従って排卵日を認識しているパターンです。
ただアプリに従っている人の中には実際がずれている人もいます。
私は手首のところの脈を見て高温期か低温期かを判断しますが、アプリでは排卵前なのにすでに実際は排卵後の脈をしている場合が結構あります。
逆のパターンももちろんあります。
なので患者さん自身が認識している排卵日が脈と比べて大きくずれている場合は病院でエコーを確認してもらっています。
するとやっぱり認識してた日数と実際の排卵日がズレているパターンがあります。
タイミングを気にせず取るのがベスト
そんな場合の方法としてこれは可能な方と可能じゃない方がいるとは思いますが一番ストレスなく行けるのは生理が終わったら1日おきにタイミングを取っていくという方法がお勧めです。
精子の寿命は3日~5日と言われていますから、月経が終わってから1日おきでタイミングを高温期になるまでとり続けていれば、いつ排卵しても精子が待機している状態を作れますので排卵日をシビアに考えなくても大丈夫となります。
繰り返しになりますがこの方法はできる夫婦とできない夫婦がいることも重々承知しています 。
なので参考として頭にとどめておいていただければと思います 。
排卵にまつわるよくある質問
排卵という仕組みは難しいようでシンプルです。
以下は皆さんに頂いた質問に回答していきます。
あなたの疑問もきっとこの中にあるかと!(^^)!
検査薬が陽性から陰性、いつ排卵する
陽性(LHサージの開始)から36時間以内です。
なので陽性から陰性になったのなら排卵までの時間はもっと短いはず。
排卵のタイミングを正確に把握するなら排卵検査薬を一日三回おこなってLHサージの開始時間をタイトに見つけ出しましょう。
排卵検査薬で陽性反応の前日にタイミングであっていますか
はい、精子の寿命と排卵までの時間差を考えると問題ありません。
陽性反応が出てからもタイミングをとるとなおよいです。
受精するか否かはタイミングの回数に比例する部分もあります。
詳しくはこちらで解説しています。
排卵検査薬は朝にやるべきですか
はい、朝もやってください。
排卵検査薬が反応するのは尿中のLHの量です。
尿中に検出されるレベルのLHが出現する時間は24時間より短いので一日に三回は排卵検査薬を使ってください。
朝、昼、晩と三回おこなうことをお勧めします。
排卵検査薬で陽性の翌日にタイミングであっていますか
はい、あっています。
ただし、翌日だと遅い場合もありです。
理由は陽性反応が出たのがLHサージの後半だったとしたら、排卵までに猶予がない場合もあるからです。
排卵のタイミングを大まかに把握している場合は陽性反応を待たずに排卵予測日の五日前からタイミングを複数回取ってください。
様々な理由で難しい場合は排卵検査薬を一日に三度おこなってLHサージの開始を見逃さないように心がけてください。
基礎体温と排卵検査薬はどっちが正しい
この二択なら排卵検査薬を優先して指標にしましょう。
体温はエストラジオールとプロゲステロンの分泌量によって変わります。
両方使っていただくのがさらに高確率で解を導けます。
ただし多のう胞性卵巣(PCOS)の場合はLHの値を排卵の指標にしないほうがよいです。
理由は・・・
結構難しい内容なのでわかりやすく動画作ります。(しばしお待ちを)
生理予定日に排卵検査薬 が陽性になった原因は
上記の多のう胞性卵巣とも関係しますがプロゲステロンの分泌不足や高温期の低体温、プロテアーゼがしっかり働いていないケースなどが考えられます。
いずれにしても高温期の状態を正すことがファーストステップとなります。
これも動画作りますね。
排卵検査薬の陽性反応は何日続く
基本LHサージは18時間ほどで終わります。
排卵検査薬の性能にもよりますが何日も続いている場合LHの過剰な分泌が考えられます。
クライアントさんをみていて最も多い原因は卵巣内で黄体化しなかった卵胞が残っていて脳が早く排卵させなくちゃ!と誤った命令(LHの分泌)を送っているパターンが多いです。
対策はアロマターゼの阻害になりますが詳しい施策はかなり個人により異なりますので記載を控えます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は排卵に関して網羅的に書いてみました。
大丈夫!
あと少しで妊娠できます!
本日は以上です。
でわ。