頭痛や片頭痛に効果をあらわすツボを現役の鍼灸師が紹介します
頭痛や片頭痛が出たとき、今すぐ何とかしたい!
そんな場面で役立つ方法を紹介します。
この記事のもくじ
セルフで頭痛を和らげるツボを紹介
そもそもツボは全身に365個あります。
(諸説ありですが・・・)
そして頭痛に効果をあらわすツボはいくつかあります。
その中でも特に自分でツボ押し出来るものを紹介しますね。
緊張型頭痛ならこのツボ
先ずはあなたの頭痛が緊張型頭痛なのか否かを判断してください。
ポイントはこれ!
- 同じ姿勢が続くとおこる
- 仕事中夕方になると頭痛がする
- 首や肩の凝りに連動してる
- 疲れがたまってくると出現する
緊張型頭痛の症状とは
片頭痛とは違い頭がぎゅぅーっと圧迫される感じ。
西遊記の孫悟空が頭につけている「金の環」のラインで締め付けられる感じの頭痛です。
これ、片頭痛とは明らかに頭痛の出方が違いますよね?
こんな人向けのツボを紹介しますね。
緊張型頭痛のツボはこの3つ
- 風池(ふうち)
- 天柱(てんちゅう)
- 肩井(けんせい)
それぞれ文字でツボの位置を表現すると・・・
実際にどの様に使うのか
どのツボも親指でぎゅっと押してください。
時間は20秒程。
風池と天柱は左右同時に押します。
肩井は片方ずつでおこなってください。
この三つのツボを各20秒ずつで一セットとして一日3~5セットおこなうとよいです。
片頭痛のツボ
片頭痛はこめかみや目の際、目のおくなどが「ずきずき」と拍動性に痛む頭痛が代表的。
女性の場合は生理前などに出現することが多くホルモンバランスとの関連ありです。
気圧や外界の要因(光や音や温度)等に敏感に反応する人もいます。
この様な頭痛の時に使えるツボを紹介しますね。
片頭痛ならこの3つのツボ
- 攅竹(さんちく)
- 合谷(ごうこく)
- 三陰交(さんいんこう)
ツボの位置を文字で表現すると・・・
三陰交(さんいんこう)・・・三陰交については妊活のセルフお灸で紹介した動画があるのでこちらを参考にしてくださいね↓↓↓↓
片頭痛のツボの使い方
使い方は緊張性頭痛の時と一緒です。
あとは指圧よりも効果的なのはお灸です。
上記の三陰交のツボの位置を解説する動画で出てくるお灸。
あれはAmazonなどのネットで手軽に買えるので頭痛が頻回におこる人は買って、お灸でケアしていくのもアリですよ。
頭痛のツボ、使用前の注意点
頭痛は頻回におきる人と時々おきる人がいます。
ちょっと専門的ですが頭痛のメカニズムについてもざっくり説明しますね。
例えば片頭痛の場合。
視床下部という脳の部位があるのですがここが刺激されます。
刺激を受けて感応しちゃう理由は様々です。
例えばストレス、疲れ、ホルモンバランス、音や光や温度、等々です。
視床下部が刺激されて顔の感覚を伝達する三叉神経が炎症をおこしたり、頭部の血管が拡張することで「ズキズキ」「ドクドク」といった片頭痛が引き起こされると言われています。
このメカニズムはまだ確定されたモノではないのですがここで言いたいことは・・・
神経の過敏や血管の拡張は「脳みそ内での出来事ではない」と言う事です。
脳内が原因で引き起こされている頭痛の場合はツボを押すとかの話じゃなくなってきます。
即刻、病院の受診をおすすめします。
病院に行くべき頭痛とは
では、病院へ行くべき頭痛とはどの様なモノなのか?
- 激しく痛む頭痛
- 事故やケガの後の頭痛
- サッカーやラグビー等の接触があった後
- 吐き気や意識障害がある
- 風邪、発熱に伴う頭痛(髄膜炎の可能性)
- 短期間での血圧の上昇に伴う頭痛
上記以外にも、クモ膜下出血、脳出血、脳腫瘍、脳動脈解離など危険な頭痛があります。
頭痛があれば先ずは病院を受診して器質的な変化や病変がない場合はツボを使うといった流れがいいと思います。
頭痛の仕組みを鍼灸で解説
続いて東洋医学では頭痛をどの様に考えるのかについて説明します。
頭痛のメカニズムは大きく分けて2つ。
外邪と内傷です。
外邪による頭痛とは?
外邪(がいじゃ)とは外界の変化に由来するモノです。
例えば暑さや寒さです。
風に吹かれたり、湿気の多い梅雨や、乾燥する秋など、様々な気候変動に体がやられてしまう場合、原因を外邪(がいじゃ)由来と考えます。
例えば、暑い夏に熱中症で頭痛が起きれば、暑邪(しょじゃ)による頭痛です。
梅雨時でジメジメしていてだるさや頭重感があるなら湿邪(しつじゃ)による頭痛です。
外邪による頭痛の鍼灸とは
外邪由来の頭痛なら外邪を取り除くことが緩解に繋がります。
とは言えこれはバランスの問題です。
例えば同じ外部環境、例えば梅雨時期のジメジメでもだるくて頭痛にならない人もいます。天気で気圧が変わると必ず頭痛になる人もいます。
この違いは?
それは体のエネルギー値が違うからです。
つまり体の良し悪しと外邪の強さで暑さなどの気候が養いにも邪にもなるのです。
内傷による頭痛を鍼灸師が解説
内傷(ないしょう)とは内側の傷と書きます。
例えば食べ過ぎて胃腸に負荷をかけた場合。
こんな場合でも頭痛がおきます。
胃腸が疲れて痰湿(たんしつ)という状態になります。
痰湿とは体の中で水が多くなった様子。
水が多いと人体は冷えます。
冷えると熱バランスが崩れます。
お風呂を沸かしているとき、温度確認で手を浴槽に突っ込むと上は温かいのに下は冷たいって事を経験した人いますよね?
つまり熱は上に昇りやすい性質があります。
痰湿によって冷えて、体内の温度が分離して残った熱量が頭に偏る。
これによって熱の偏在、頭痛が出現します。
痰湿による頭痛、理解できましたか?
この様に痰湿以外にも各々、五臓六腑の変動で病理産物が生じ頭痛の原因となります。
鍼灸ではツボを用いて五臓六腑のバランスを整えて内傷の解消を目指すわけです。
東洋医学による頭痛のメカニズム、ご理解頂けましたか?
続いて鍼灸で和らぐ頭痛についてざっくりまとめます。
鍼灸で和らぐ頭痛のパターン
鍼灸で和らぐ頭痛は慢性的な片頭痛や緊張性頭痛です。
ホルモンバランスや筋肉の緊張に由来するモノ、自律神経のバランスで出現する頭痛は得意とします。
逆に器質的な病症に伴う頭痛は西洋医学が得意としますので速やかに病院を受診してくださいね。
ここで一つ、鍼灸による頭痛の緩解例を紹介しますね。
頭痛の鍼灸施術レポート
Q1当院に出会う前あなたはどんな状態や症状でしたか?また、それによって生活でどんな支障がありましたか?首~背中痛、むくみ(手)、手のしびれで不安な毎日。頭痛、むかつき、足、手の先の冷えQ2その悩みを解決するため、何をされていましたか?整骨院に毎日のように通った。Q3沢山の治療院がある中でなぜ、当院を選んでくださったのですか?たまたま通りすがりに見つけ、パンフレットが外にあったのでいただいて帰ったのがきっかけ。整骨院の治療はすごく痛みを我慢しながら受けていたので、「痛くない」のフレーズにひかれた。Q4当院をご利用いただいて、症状はどの様に変わりましたか?またそれによって生活で可能になった事、出来る様になった事は何ですか?冷えがなくなってきた。只、日頃の積み重なった体の症状の悪さなので「長いサイクルで」という院長の方針もうかがっているので効果を継続できるような間隔で受診するという決心がついたことが変化だと思う。Q5当院をご利用いただいて、どんな気持ちや気分、感情になりましたか?いつも私事を話していますが、快く受け入れて耳を傾けてくださり、心も軽くなって帰ります。Q6当院をあなたの知人の方に紹介していただけるとしたら、どの様に紹介していただけますか?体調不良やこうねん期の症状などで悩んでいてはりやおきゅうに抵抗がない方に、ぜひおすすめしたいです。
(小田原市在住A.Uさん・51歳)
免責事項:個人の感想につき、効果効能を保証するものではありません。
まとめ
鍼灸師が教える頭痛のツボは以下の通り
緊張性頭痛なら
- 風池(ふうち)
- 天柱(てんちゅう)
- 肩井(けんせい)
片頭痛なら
- 攅竹(さんちく)
- 合谷(ごうこく)
- 三陰交(さんいんこう)
セルフで使う場合はツボ押しやお灸がおすすめ
自分でやってダメなら鍼灸院に相談するのが早いかと。
ただし危険な種類の頭痛の場合は速やかに病院へ行きましょう。
小田原で頭痛の鍼灸ならよしかい鍼灸院におまかせくださいませ。
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でわ!