不妊鍼灸へ通う頻度はどれくらいがおすすめ?
不妊鍼灸ってどれぐらいの頻度で通えばいいのかな?排卵期からとか、月経期からとか、何か始めるタイミングとかってあるの?あと鍼灸を受けた方が良いタイミングってあるの?
花子さん
OK!今回は不妊鍼灸の施術頻度について解説するね。
ジュン
なおこの記事を書いている私は現役の鍼灸師です。国家資格を持ったプロの鍼灸師に技術を伝える学会で、理事と講師を務めています。また大手企業でのセミナー実績もあり、自分で言うのもなんですが割と記事の信憑性は担保されていると思います。詳しくはプロフィールをご覧ください。
本記事の内容はこちらです。
不妊鍼灸の頻度はどれくらい?
不妊鍼灸へ通う頻度についてよく尋ねられます。
このことについてお答えしていきますね。
結論から言うと、一週間に1回のペースをお勧めしています。
理由は、不妊鍼灸の最大の目的は体質を変えることだからです。
体質は今までの生活習慣で成り立っています。
これを変えていくためにはやはり、ある程度の期間が必要となってきます。
例えばフィギュアスケートをやってみたい!
そんなふうに思ったとしても、急にジャンプはできませんよね。
体質も急に変わることはできないのです。
早く赤ちゃんが欲しいという気持ちはとてもよくわかります。
でもね、遠回りなように見えても一歩一歩、体質を変えていくことが実は一番近道だったりするんですよ。
東洋医学では手首のところで脈を見て体の状態を把握していきます。
この脈が妊娠しやすい脈になっていることがとってもとっても大切です。
この 妊娠しやすい「脈」を作るために、週に1回ペースで不妊鍼灸の施術を受けることをお勧めします。
不妊鍼灸へ通う期間はどれくらい?
これも結論からお伝えしますね。
約、半年間は不妊鍼灸を継続されることをお勧めします。
理由は二つあります。
まず一つに原子卵胞から卵子に成長するまでに割と長い時間がかかります。
卵子は排卵されるその月に卵巣で育つわけではありません。
実はもっともっと前から卵子として排卵されるために成長し続けているのです。
この期間は3周期~6周期と言われています。
まだ明確な科学的エビデンスはありませんが、とはいえ長い時間かけて原子卵胞から卵子に成長するという事実には変わりはありません。
つまり大切なのは排卵されるそのひと月だけではなく、それまでの卵子が育まれる過程が非常に大切になってくるのです。
この事実がゆえに約半年間という結論になっています。
もう一つの理由は卵子の成長とは別に体の中の滞りを流して行くのにやはり時間がかかるのです。
例えば流れる川を想像してみてください。
その川が清流であれば水はさらさらと滞りなく流れますよね。
でも、もしその川にゴミいやヘドロが溜まっていたらどうでしょう?
流れは淀んでしまいますよね。
同じことが体でも言えるのです。
東洋医学では「気」「血」「水」という三つのファクターで物事を考えます。
現代的な生活習慣による弊害でこの気血水が滞っている状態が不妊とも言えるのです。
この気血水の滞り、言ってみれば川底のゴミやヘドロを取り除くこともおこなわなくてはいけません。
そしてこれにもやはり時間がかかってしまうのが現実なのです。
科学的にも証明されていることですが血液の中の赤血球は寿命が120日です。
つまり、「血」だけにフォーカスしても120日=4ヶ月はかかると言い換えられるのです。
不妊鍼灸の現場で感じることについて少しお話しさせてください。
これまでに6ヶ月ほど体を変えていくのにはかかるというふうに述べていますが、次のような方はさらに時間がかかるように思います。
・赤ちゃんを望んでから長い期間妊活をされている方
・病院での高度生殖医療を何回も繰り返しているがなかなか結果に繋がらない方
これらの方は体が変わってくるのに8か月以上かかる場合もあります。
とはいえ、不妊鍼灸を始めてから3ヶ月で妊娠される方もいますし一概には言えません。
本当に千差万別十人十色だと思います。
不妊鍼灸のタイミングについて
不妊鍼灸をどのタイミングから始めれば良いのか?
これもよく尋ねられます。
結論からお伝えしますね。
何時からでも大丈夫です。
鍼灸ではお腹や舌ベロや手首のところで脈を見て体の状態を推し量ります。
ですから生理中であろうと、排卵前であろうと、 タイミングを取った後であろうとあまり関係がありません。
その時の体の状態に合わせてオーダーメイドでツボを選び、はりやお灸による施術を行っていきます。
ですからどのタイミングからでも不妊鍼灸を始めて大丈夫ですよ。
ただし、不妊鍼灸を受けた方が良いタイミングがあります。
このことについても少しお話しさせてくださいね。
不妊鍼灸を受けるタイミングとは?
これも結論からお伝えしますね。
不妊鍼灸を受けるのにおすすめなタイミングは 着床が始まる前から着床期の初めの方です。
具体的には、タイミング法で妊活をしている方であれば排卵日の4日~5日後がおすすめです。
同じく AIH( 人工授精)を行った形であれば、4日~5日後がおすすめです。
もしあなたが体外受精や顕微授精を行っているのであれば少し不妊鍼灸を受けるタイミングがタイトになってきます。
例えば、 胚盤胞移植であれば移植の前日当日翌日この辺りは絶対に鍼灸を受けた方がいいです。
分割期胚であれば例えば 培養二日目の 4細胞期であれば移植の3日後がおすすめです。
培養三日目の8細胞期であれば移植の2日後がおすすめです。
黄体期の不妊鍼灸について
着床期の後、黄体期はどれぐらいの頻度で鍼灸を受ければ良いのか?
これは一週間に一回ペースでいいと思います。
よく「生理中は受けて良いのか?」お問い合わせをいただきます。
こちらの記事を参考にしてください。
なぜ不妊に鍼灸が有効なのかについてはこちらの記事をご覧ください↓↓↓
ジュン
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