妊活に豆乳はよくない?大豆イソフラボンは有効なの?
妊活に豆乳はよくないの?
大豆イソフラボンは有効なの?
結局、豆乳は積極的に取った方がいいですか?
このような質問をいただきましたので解説します。
時間のない人はこちらの動画をご覧ください。
この記事のもくじ
豆乳は妊活に有効ですか
結論から言うと積極的に豆乳をとる必要はありません。
きっと皆さん豆乳が体に良いイメージを持っていますよね?
妊活じゃなくても毎日豆乳を健康のために飲んでる人も多いはず。
でも豆乳は牛乳を使うよりかはベターなくらいで考えてください。
豆乳は妊活によくない?
豆乳がもてはやされる理由は「大豆イソフラボン」ですよね。
大豆イソフラボンは妊活に有効なのではないか?
様々な情報に触れてそんな風に思うかもしれません。
しかし、実際には・・・
女性ホルモンのバランスを崩してしまう要因になる場合もあります。
妊活に良い食事って本当に難しいですよね。
妊活の食事の基本はこちらの記事にまとめました↓↓↓
大豆イソフラボンと妊活の関係についてわかりやすく説明しますね↓↓↓
大豆イソフラボンについて
大豆イソフラボンは女性ホルモンの一つである「エストロゲン」とよく似た働きをします。
なので妊活に有効ではないかと巷で噂になっています。
そもそもエストロゲンとは日本語で言えば卵胞ホルモンです。
卵を育てるために低温期、つまり排卵までの間に分泌するホルモンです。
エストロゲンの働きとは
エストロゲンはどのような働きをするのか?
- 骨を強くする
- 肌にハリや潤いをもたらす
- 感情を安定させる
こんな働きがあります。
なのでエストロゲンが減少すると逆の状態に陥ってしまいます。
更年期障害とエストロゲンの関係
更年期障害の時期、閉経を迎えた頃の症状で代表的なものが・・・
骨粗鬆症で骨がもろくなる。
肌のハリがなくなってくる。
あとは感情面も更年期になると不安定になりがちです。
この様な症状はエストロゲンが減ったために引き起こされます。
そこで注目されたのが、女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用をもたらす「大豆イソフラボン」の作用です。
しかしそううまくいかないところもあって・・・
エストロゲンとイソフラボンの関係
少し難しい話になりますが、脳の視床下部というところがエストロゲンの量を調整するために監視しています。
例えば、豆乳や豆腐を大量にとっ大豆イソフラボンが体の中にいっぱいある場合。
脳の視床下部では「あれ?エストロゲンがいっぱいあるんじゃないの?」って勘違いしてしまうんでね。
勘違いでホルモン不足になる
視床下部がエストロゲン量の監視役でした。
そして下垂体という部位が卵巣に対して「エストロゲン作ってね!」と命令をくだす直属の上司だと思ってください。
もし、大豆イソフラボンのせいでエストロゲンが体内にいっぱいあると自前のエストロゲンがいっぱいあるなって勘違いしちゃうのです。
結果、エストロゲンを作る命令がうまく伝わらないという不具合が発生しちゃいます。
豆乳にまつわる実例を紹介
実は2日前に初めて来店されたクライアントさんのお話なのですが・・・
毎朝、欠かさずに豆乳とザクロジュースを飲むようにしているとの事。
そして納豆、豆腐も積極的に食べるようにしていて大豆イソフラボンの摂取に励んでいる!
この様な事実がカウンセリングの中で見えてきました。
皆さんの中にも同じように豆乳、大豆製品をたくさん取ることによって大豆イソフラボンを摂取した方が良いと考えている方が多いのではないでしょうか ?
でも、本当に取りすぎは良くないです。
内閣府の食品安全委員会の方でも摂取量の基準が出てと一日が70mg から75mg っていうような上限を設けているんですね。
つまり、大豆イソフラボンを摂り過ぎると逆に妊活によくないということですね。
因みにザクロジュースの妊活への有用性についてはこちらの記事をご覧ください。
それともう一つ言いたいことがあってそれはフィチン酸についてです。
フィチン酸とは
大豆は植物ですよね。
小麦や米も同様ですが植物には「フィチン酸」というものが含まれています。
これが、栄養の吸収を阻害するというよろしくない作用を持っています。
いらない作用ですよね・・・
なぜ、この様な作用を有しているのか?
フィチン酸は身を守るため
フィチン酸がある事で、自分を守っているのです。
例えば動物の場合。
動物は敵に襲われた時、牙や鋭い爪、速い脚を生かして食べられまいと自分の身を守る術を持っています。
でも、植物の場合・・・
植物は自ら動くことができません。
なので、外敵から身を守るために毒を内包するという手段をとっています。
この毒がフィチン酸です。
具体的には栄養の吸収を阻害するような物質になります。
なので人間が摂取すると・・・
妊活のために体に良い食べ物を食べたとしても、フィチン酸により有用な栄養素の吸収が阻害されてしまうということです。
繰り返しになりますが上記の理由もあってフィチン酸を含む大豆製品を取りすぎるのはよくないと考えます。
豆乳の丁度いい塩梅
超重要なマインドになります。
どんな物でも大量に取るのは控えましょう。
何と比較するかによって善し悪しは変わります。
例えば・・・
牛乳より豆乳の方がベターです。
よくクライアントさんにも言いますが、コーヒーを飲む時に牛乳を入れるよりは豆乳を入れてソイラテにしたほうがカフェラテよりはベターだと伝えます。
でも妊活中にコーヒーを飲むのと飲まないので比較すれば・・・
コーヒーは飲むより飲まない方がベターです。
大事なのはちょうどいい塩梅です。
選択肢の中で牛乳よりは豆乳のほうがベターだよねっていうことなんですよね。
例えば睡眠も一緒です。
22時に寝れば妊活にとても良いことです。
とは言え、旦那さんの帰宅時間等もありますよね。
今までが24時過ぎに寝ていたのであれば、23時に寝ることがベターな選択になるわけです。
今と比べて何を選択すればよりベターになるか?
この基準で全てを考えてみてください。
妊活の睡眠法についての記事も参考に!
なんでもかんでもダメっていうのはやっぱりストレスになりますから!
まとめ
植物性のタンパク質を取るのであれば大豆はとても優秀です。
フィチン酸の影響が最も少ない状態は発酵させた植物性の食品になります。
なので、大豆であれば納豆が一番ベターな選択になるかと思います。
何でもバランスですから植物性のタンパク質を取るためにも豆腐や納豆や豆類は食べて大丈夫ですよ。
なんでも過ぎたるは及ばざるが如しです。
妊活の食事の基本はこちらの記事を参考にしてください↓↓↓
大豆イソフラボンが体にいい!
こんなキャッチコピーに踊らされずにバランスよく色々なものを食べるようにしましょうね!
でわ。
追記
あなたがホルモンバランスで妊活が思うように進んでいないなら鍼灸を取り入れてみてください。
神奈川県小田原市の近隣でしたら当店に一度ご相談くださいませ。
不妊鍼灸の有用性をまとめた記事はこちら