体外受精の胚移植後の過ごし方と気をつけることを鍼灸師の目線で語る
今回は移植後に注意することについてお話しします。
心がけるポイントは5つです!胚移植後って判定日までそわそわしますよね。
何を気を付けるべきなのかネットサーフィンしすぎてげんなりしちゃうなんて意見も効きます。
そこで今回は移植後に気をつけるべき事とやあるべきことについてお伝えします。
その前に!!
移植前の過ごし方の記事は必ず目を通しておいてくださいませ↓↓
では早速本題の動画はこちら↓↓
この記事のもくじ
胚移植後の過ごし方について
よく患者さんに聞かれるのですが移植後の過ごし方でみんなが気になる点は二つ。
- 移植当日の過ごし方
- 判定日までの過ごし方
先ずは当日の過ごし方ですが・・・
移植後はゆっくり過ごすのが超重要です。
詳しく解説します↓↓↓
移植当日はゆったり過ごすのがポイント
これは気持ちの問題とかではなく副交感神経が優位な状況を作る様に努めます。
理由は着床するために子宮が温かいこと、血流がいいことが大事だからです。
ゆったりリラックスしている時は副交感神経が優位な状況で血管が広がっていて血流が良いのですよ。
お風呂上りや食後は「ぽやーっ」としますよね?
あんな状況が副交感神経が優位な状況です。
なので具体的には移植当日は仕事を休むのが望ましいです。
胚移植当日に気を付けるべき事
よく半休をとって移植後の午後からお仕事へ行くという話を聞きますが出来ればお休みしてください。
仕事自体がストレスかかりますし、遅れて出勤するというイレギュラーがまた緊張させてしまいます。
あとクリニックへ行った後に出社する場合は服装が異なりますよね?
服装の違いによる冷えも血流に関わりますのでやはりお休みをおすすめします。
パンプスでストッキングとかタイトな服とかはやっぱりもったいないですしね。
もちろん休めるかどうかはご事情もあるでしょうから「そうなんだ~」程度に認識してください。
胚移植当日の食事についてのポイント
冷やさないという意味で言えば冷飲食はもちろんダメです。
例えば冷たい飲み物を飲んだ場合、食道や胃は一気に冷やされるわけです。
でも、またすぐに元の温度まで戻ります。
この時冷えた胃袋はどこから熱を持ってくるかわかりますか?
これは血の熱を受け取って胃や食道を元の温度に戻します。
ということは血の温度が下がるわけです。
血が冷えていると流れが悪そうなのはなんとなく想像つきますよね。
なので移植後の冷飲食は控えたほうがいいです。
自宅から遠いクリニックへ行っている場合
当店は小田原という立地上、都市部のクリニックへ行かれる患者さんも多いのです。
そーするとクリニックの後に外食する人も多くて・・・
ここも注意が必要です!
冷飲食はもちろんNGですが・・・
普段食べてないようなものを食べちゃう人がいたり、あるいはカフェで軽く済ませちゃう人がいるんですがこれも改めたほうがベターです。
基本的には消化に良いものを召し上がってください。
これは病院の帰りのランチもそうですしその日の夕飯も同じです.
具体的には火が通っていてかつ油が多くないものです。
なので温かいそばとか和食です。
パスタとか天丼とかは控えたほうがいいです。
理由は消化に負担がかかるものをたべると胃が頑張らなくてはいけないからです。
胃が頑張ると胃に血液がたくさん必要になってしまい子宮の方へ回る分が少なくなってしまうからです。
血は働く臓器や組織へ多く送られます。
筋トレすれば筋肉に血が多くいきます。
胃腸を酷使すれば、胃腸に多くの血液がいくわけです。
東洋医学で考える移植当日の話
東洋医学では胃腸を働かせるのは「脾臓」の働きです。
「脾」にはもう一つ重要な働きがあります。
それはホルモン分泌の調整です!!
移植後は HCG というホルモンが分泌されるのですがこれが着床を手助けしてくれています。
この HCG の分泌に脾の働きが関係しています。
なので胃腸を酷使しない方がベターなわけです。
- 下しやすいものは食べない
- 普段あまり食べないものは控える
この二点を意識して下さい。
胚移植後にやったらダメな事
後は先ほどの半休を取って午後から仕事に行くという話にもつながるのですが、その日に予定を入れていたりして急いで動くこともよくありません。
具体的には振動が良くないのです。
なので・・・
- 自転車に乗る
- 小走り
- 走る
- 移動以外のウォーキング
この辺も控えたほうがいいです。
同じ理由で運動も控えた方がいいです。
受精卵は移植後も不安定です
なぜ振動が良くないのか?
受精卵が着床するまでは非常に不安定です。
例えば着床するってどういうイメージを持っていますか?
子宮内膜に受精卵がくっつくみたいな印象を持っていますか?
これは少し違います。
現実的には受精卵が子宮内膜に食い込むとか、めり込むとか、突き破って中に入っていく!
その様なイメージです。
内膜の上にそっと乗っかるという感じではないのです。
着床までかかる時間について
着床は胚盤胞を移植した場合、24時間以内におこります。
初期胚であれば何分割胚の移植かにもよりますが2~3日かかります。
着床したとは言え受精卵はしっかり内膜に食い込んではいません。
なのでしっかり安定していませんから振動刺激を避けるのが必須です。
ですから、
- 自転車
- 早歩き
- ウォーキング
- ランニング
等々、激しい運動が良くないわけです。
移植当日に気を付けるべきことは
仕事を休む
体を冷やさない
消化にいいもの食べる
運動しない
この4つを意識して移植後はお家でユルユルしてください。
体外受精の胚移植後の鍼灸について
移植後や直前の鍼灸はおすすめです。
しかし、移植した当日に初めての鍼灸院に行くということはお勧めしていません。
基本的に鍼灸は副交感神経を優位にしてリラックスさせてくれるし血流を良くしてくれます。
しかし鍼灸は技術職です。
妊活に詳しい鍼灸師もいれば腰痛に特化した施術をおこなう鍼灸師もいます。
それに院の環境も初めてだとわからないですよね?
例えば初めて行った鍼灸院が寒ければそれは良くないですよね。
妊活にそんなに特化していない鍼灸院であればやはりツボの選び方が曖昧になってくるかもしれません。
あるいは妊活に特化している鍼灸院だとしても初めての所って緊張しませんか?
初めての経験をするとドキドキしますよね?
その様な環境ってリラックスできますか?
なので鍼灸を併用するなら移植の前の周期からは遅くても施術を開始することをお勧めします。
繰り返しになりますが、鍼灸自体は移植の前後に非常に良いと思います。
あとは慣れたところでという結論ですね。
胚移植後から判定日までの注意点
次に移植後判定日までの過ごし方ということなんですがまあ移植後2日目以降ですね。
基本的には初日と変わりませんが判定日までは仲良しは避けるようにしてください。
先程お伝えしたみたいに受精卵は胚盤ぽうの場合24時間ぐらいで着床していますがこの着床自体はまだまだ不安定ですので中止を使用することによって子宮が収縮してしまうことが内膜への定着に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
後は本当に冷やさないことですね。
そして難しいかもしれませんがあまり考えすぎないという感じでお過ごしになってみてください。
今回結果が出ることを心より望んでいます。
はい、本日は以上です。